<aside> 🍚
日本栄養精神医学会(食と心)公式テキスト
心の不調を、「気持ち」「環境」「体質」だけで説明しきれなかった外来のために。
もうひとつの入口として、「脳の材料」を診る。
</aside>
「やる気が出ない」の裏に、「作れない」が隠れていることがある。 この教科書は、その“作れない”を見つけて、埋めて、原因まで辿るための地図です。
栄養の教科書は、たいてい栄養素の順に並んでいます。ビタミンA、B、C……と読み進み、最後に「で、明日の外来でどうするのか」が読者に委ねられる。
この教科書は、並び順を変えました。精神科の外来で、実際に頭が動く順番に並べています。患者さんが座る。話を聴く。何かが引っかかる。採血する。数字を読む。型が見える。介入する。原因まで辿る。——その順番です。
<aside> 🧭
軸は「症状」から
栄養素の各論からではなく、外来の主訴から引けるように組んでいます。「朝起きられない」「食後に眠い」「月経前だけ落ちる」——そこが入口です。
</aside>
<aside> 🩺
保険診療の中で完結させる
特別な自費検査がなければ始められない、という設計にはしていません。まず保険で読める範囲を、限界まで読み切る。自費はその先の選択肢として扱います。
</aside>
<aside> 🌿
漢方と血液データを重ねる
気血水の診立てと、血液検査の数値。この二つを別々にではなく、同じ紙の上で重ねて読む方法を扱います。日本の臨床の実感に近い言葉が手に入ります。
</aside>
そしてもうひとつ。この教科書は、薬を否定しません。
栄養は、抗うつ薬や精神療法の代わりに置かれるものではありません。薬が効くための土台を整えるもの、あるいは「薬を出す前に、一本の採血で景色が変わるかどうか」を確かめるためのものです。中等度以上の症状に対して、食事だけで対応することを、この教科書はどこにも書いていません。
あてはまるものを開いてください。